「お肌にぐんぐんしみこむ」の真相とは

スキンケアをする女性 肌の話

以前、化粧水のCMで「ぐんぐんしみこむ~♪」というものがありましたが、皆さんはご存じでしょうか?(年齢がバレるかも…)

最近は見かけませんし、他の化粧水でもそんな表現を見かけなくなりましたよね。

これには大人の事情があるのですが、美肌をキープしたい皆さんのためにも、まずはお肌の基本についてお話ししようと思います。

肌と皮膚は使い分けが必要な言葉

肌と皮膚。普段何気なく使っている言葉ですが、違いはあるのでしょうか?

美容の話題で出てくるのは「肌」ですが、例えば病院を受診するときは「皮膚科」を受診します。美容クリニックでも「美容皮膚科」と呼び、「肌科」と呼ぶことはありません。

肌は「皮膚の一番外側のこと」を指し、皮膚は「身体の外側を覆っている組織」を指します。肌は皮一枚、皮膚はもう少し厚みをもっています。

「最近、ちょっと太ったかも…(ムニュっ)」

そのつまんだ部分が皮膚になります。

皮膚の基本構造について

皮膚の断面図

こういう図はよく見かけるとは思いますが、基本知識として確認していきましょう。

  • 表皮(ひょうひ) 皮膚の一番外側の層
  • 真皮(しんぴ) 表皮の内側の層
  • 皮下組織(ひかそしき) 真皮の内側の層

ここまでが皮膚組織です。皮下組織の下は筋肉組織になります。

表皮と真皮の部分に、汗を出す汗腺や脂を出す皮脂腺、皮膚に栄養を運ぶ毛細血管などが存在しています。皮下組織には脂肪、いわゆる皮下脂肪が蓄えられるので、人によって厚みは変動します。上記の図を見ていると表皮と真皮も分厚く見えますが、実は約2㎜程度といわれています。

さて、肌はわかりやすく「皮一枚」といいましたが、実際はどのくらいでしょうか?

肌はラップ一枚分の厚みしかありません

表皮は約0.2㎜程度といわれており、その中でも一番外側の肌(角質層)はラップ一枚分…厚さ約0.02㎜程度といわれています。化粧水の広告にも「角質層まで」と書いてあるのを見かけたことはありませんか?

あれは、「化粧水は角質層までしか浸透しませんよ」という意味です(厳密にはいろいろ種類がありますが)。つまり、ぐんぐんしみこむといいながら、ラップ一枚分の話だったわけです。

「でも、肌にしみこんでいくのだけど」

一概にはいえませんが、これは肌が乾いていたり手にしみこんでいる可能性も考えられます。

肌は薄いからこそしっかり水分補給を

肌はラップ一枚分という真実にショックを受けた方もいるかもしれません。

「そんなに薄いなら、化粧水をたっぷり使うのはもったいない」

そう思われた方もいませんか?薄いから使わないのではなく、薄いからこそ、しっかり塗ることをおすすめします。肌は薄いので、水分も失われがちです。気づくと肌が乾燥していたりしませんか?

たっぷり潤うことは、今後のエイジングケアにも影響しますので、ぜひ意識してケアしてくださいね。